「伸びる子」ってどういう子でしょうか?
私は多くの中学生を見ていて、「伸びる子」=「毎日を精一杯生きている子」だと思います。
「毎日を精一杯生きる」という視点で、中学校生活における「伸びる子」の特徴をまとめました。
「学校行事」「授業」「部活動」「休み時間」を「伸びる子」はどのように送っているかそれぞれ見ていきたいと思います。
- 【学校行事】「伸びる子」=「自分をよく知っている子」の学校生活
- 【授業】「伸びる子」=「自分を成長させたいと意識する子」の学校生活
- 【部活動】「伸びる子」=「部活動のために生きている子」の学校生活
- 【休み時間】「伸びる子」=「スキマ時間を大切にする子」の学校生活
- まとめ
【学校行事】「伸びる子」=「自分をよく知っている子」の学校生活
体育祭や文化祭、職場体験や学年での宿泊研修など学校行事はたくさんあります。
「伸びる子」は学校行事に積極的に参加すると思いますか?
実は、学校行事すべてに全力投球ではありません。
人間、得意不得意分野が必ずあるもの。
体育会系の生徒は体育祭に、文化系の生徒は文化祭に、つまり自分が「好き」と思える学校行事にとことん集中する。
こういう生徒が「伸びる子」には多いです。
特徴的なのは、だからといって「得意分野以外の学校行事は手を抜くわけではない」ということ。
行事によっては、縁の下の力持ちに徹したり、主役に立候補したりと役割を使い分けています。
つまり、「伸びる子」=「自分を知っている子」といえそうです。
【授業】「伸びる子」=「自分を成長させたいと意識する子」の学校生活
毎日の授業はどうでしょうか?
「伸びる子」=「学習塾に行っている子」ではありません。
「伸びる子」=「授業を大切にする子」です。
生徒の中に、一年生時は成績が学年の中間だったのですが二年次に上位をキープしている子がいます。
その理由を知りたくて、私は彼女の授業ノートを見せてもらいました。
見せてもらったのは「社会」のノート。地理や歴史の授業を受けています。
驚きました!!!
やはり、成績上昇の秘密が彼女の授業ノートにあったからです。
彼女は、先生が黒板に書かなかった内容も聞き取って「イラスト」や「吹き出し」を使ってたくさんメモをしていました。
ノートの取り方を変えてから、テスト前に復習するときもメモのおかげで授業内容を細かく思い出すことができるようになったそうです。
「なぜ、ノートの取り方を変えたのか?」私は彼女に質問しました。
「授業中、眠くならないようにするにはどうしたらいいか考えて、先生が黒板に書かなかったこともメモしようと授業の受け方を変えてみました」と返答。
「伸びる子」=「常に自分を成長させたいと意識する子」といえそうです。
【部活動】「伸びる子」=「部活動のために生きている子」の学校生活
部活動で頭角を現す生徒もいます。
部活動で活躍する生徒は、授業中エネルギーを温存し、放課後のチャイムがなった途端、素早く行動するタイプが数多くいます。
「文武両道」と言いたいですが、私は「部活動のために毎日を精一杯過ごす」=「伸びる子」だと思います。
なぜなら、「義務教育中に何かに没頭した経験を持つ生徒は、その後の人生で壁にぶち当たった時に乗り越えられる強さを持っている」と思うからです。
そして部活動に全力投球し目標達成して引退した生徒は、受験勉強でも素晴らしい集中力を発揮します。
目標達成法を部活動で体得しているんですね。
その方法を勉強に応用すればいいわけです。
「もっと勉強してほしい」と思う保護者の方はたくさんいらっしゃるかもしれませんが、本人が集中していることを思いっきりやらせる、見守ることで結果オーライ!につながることがたくさんあると思います。
【休み時間】「伸びる子」=「スキマ時間を大切にする子」の学校生活
最後に、「伸びる子」の休み時間の過ごし方を分析します。
「伸びる子」=「スキマ時間の使い方が上手い」です。
わずか10分休憩でさえ、無駄にはしません。
休み時間に入る前の授業で出た宿題を、さっと終わらせる生徒。
次の授業の準備を済ませ、前回の復習をしている生徒。
「伸びる子」=「単独行動ができる子」ともいえそうです。
友達と一緒でないと行動できない生徒は無駄な時間を過ごしがちです。
「伸びる子」の昼休みの過ごし方は興味深いです。
学校図書館の自習スペースで宿題を終わらせたり、部活動の練習をしたりとこちらも給食終了のチャイムと同時にダッシュで移動しています。
「伸びる子」の「スキマ時間を大切にする」姿勢は将来とても役立つと思います。
まとめ
①【学校行事】「伸びる子」=「自分をよく知っている子」
②【授業】「伸びる子」=「自分を成長させたいと意識する子」
③【部活動】「伸びる子」=「部活動のために生きている子」
④【休み時間】「伸びる子」=「スキマ時間を大切にする子」
このように「伸びる子」の学校生活を4つの視点で分析しました。
一つでもあてはまる項目があれば「毎日を精一杯生きている子」といえます。
学校生活は子どもたちにとって、とても重要な学びの場です。
学びの場で子どもたちが持っている才能を発揮できるよう、中学校教師としてサポートしたいです。
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