中学校に勤務していると、様々な生徒に触れることができます。
学校生活が大好きな生徒。部活動が大好きな生徒。放課後が大好きな生徒。
今回は、「放課後が大好きな生徒」=「課外活動で自分の魅力を発揮している子」にスポットをあてて「伸びる子」の特徴を分析します。
「習い事」「ボランティア」「家で好きなことをやる」「マネー管理」という4側面で見ていきます。
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【習い事】「伸びる子」=「目標を持ってやり抜く子」
今は多様な習い事がありますね。
体操、ダンス、硬式テニス、武術。
習い事で自分の才能を開花させる生徒も多数います。
彼らに共通していること。あきらめずに努力を続ける。
「伸びる子」=「目標を持ってやり抜く子」
生徒の中に、2020年東京パラリンピックで表彰台に立つことを目標に硬式テニスを頑張っている子がいます。
平日は週3回、週末は大会というハードスケジュールと学校生活を両立しています。
この生徒の素晴らしいところは「テニスノート」を作っていることです。
「練習や大会でコーチに教わったこと、ライバル選手から学んだこと、自分の練習を振り返ってどう思ったか」
を忘れないようにメモしています。
このような地道な行動が「目標を持ってやり抜く」姿勢につながるのですね。
目標の「パラリンピック表彰台」を達成できるよう、応援しています。
【ボランティア】「伸びる子」=「感謝のアンテナを立てている子」
中学校と地域は連携をとっています。
地域の方々に応援、見守って頂くおかげで生徒たちは伸び伸びとした学校生活を送っています。
そんな地域の方々に感謝の気持ちを届ける機会。
「地域行事へのボランティア参加」です。
地域のお祭りでは「てっぱん部」を結成し、汗を流しながら焼きそばやお好み焼きを作ります。
地域のコンサートには「吹奏楽部」や「コーラス部」が参加。
地域が主催する、目が不自由な方が参加できるサッカー教室には「サッカー部」が活躍。
「てっぱん部」は有志を募り、即席の部として参加。
地域の方々にとても喜んでもらいました。
「てっぱん部」に立候補した生徒にその理由を尋ねたところ、
「部活動に入っていないので、こういった形で地域に貢献したいと思った」と返答。
日頃、地域の人の温かいまなざしに気づかないとボランティア参加という行動にはつながらないですよね。
「伸びる子」=「感謝のアンテナを立てている子」といえます。
【家で好きなことをやる】「伸びる子」=「一つのことをコツコツ積み上げる子」
一方で、帰宅後自分の好きなことに没頭し、才能を磨いている生徒もいます。
お手製ハンドスピナーを研究する子、夕食を担当し料理の腕を磨いている子、週末お菓子を作り家族でシェアしている子、お手製ガチャガチャを何台も作り研究する子。
彼らに共通している事。「自分の世界観がはっきりしている」です。
熱中していることに関する話題を出すと、ストップ!と言うまで延々と語ります。
将来、研究職などに就きそうですね。
「問題をいかに正確にたくさん解けるか」という従来の日本教育とは異なる色を持った彼ら。
好きなことに没頭して、自分なりの答えを追求してほしいと思います。
家で好きなことをやる「伸びる子」=「一つのことをコツコツ積み上げることができる子」といえます。
【マネー管理】「伸びる子」=「授業を実生活に役立てたいと考える子」
生徒の中には、ご両親から自分の分のマネー管理を任せられている子がいます。
正しいお金の知識を身につけるためだそうです。
(具体例)
①毎月保護者が、習い事とお小遣いを足した金額のお金を生徒に渡す。
②生徒は各おけいこ事の月謝袋に自分でお金を振り分ける。
③お小遣いは、お小遣い帳を作成し保護者に収支を報告する。
この生徒は、お金の大切さを体感しており数学や歴史の授業を通して「お金の感覚を磨きたい」といいます。
生徒に「習い事や学習塾に行って当たり前」ではなく、「行かせてもらって有り難い」と心から思わせるいい教育だと思います。
マネー管理における「伸びる子」=「授業を実生活に役立てたいと考えられる子」ですね。
まとめ
①【習い事】「伸びる子」=「目標を持ってやり抜く子」
②【ボランティア】「伸びる子」=「感謝のアンテナを立てている子」
③【家で好きなことをやる】「伸びる子」=「一つのことをコツコツ積み上げる子」
④【マネー管理】「伸びる子」=「授業を実生活に役立てたいと考える子」
課外活動を4つの視点にわけ、伸びている子の特徴を分析しました。
「伸びる子」のまとめ(課外活動編)
「広い視野で、コツコツ目標に向かって進める子」ですね。
子どもたちは、「家庭」「学校生活」「課外活動」と様々な顔を持っています。
私たち大人は、子どもたちを様々な角度で観察できる視点が必要です。
子どもの「思春期」や「反抗期」で、大人と子どもが、なかなかわかりあえない時期もあるでしょう。
そんな時こそ、大人が一歩さがって子どもを俯瞰しましょう。
きっと、「伸び伸び」活動している一コマに出会えるはずです。
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